
【絵本】おいで、あいたくなったら(メタバースのせかい)
内容説明
「おしたら、おしまい」からスタートしたITリテラシー絵本シリーズの第5弾が登場です。今回の主人公コークが訪れたのは、ダッドの研究所にあるVR体験館。そこでは、現実とは異なる特別な世界、メタバース空間を体験することができます。
ところが、その楽しいメタバースの世界に、なんと宿敵であるバグ大王が侵入。恐竜たちを操り暴れさせたり、この空間で彼の命令に従わない人々を襲わせたりと、混乱を引き起こします。そんな危機的な状況の中、コークの前に現れたのは、母親のマムにそっくりな謎めいた女性。彼女の登場により、物語はさらに深まります。
果たしてコークは、このメタバースの世界を守り、平和を取り戻すことができるのでしょうか?この絵本は、急速に進む社会のIT化やGIGAスクール構想、自治体や企業によるDX推進といった現代のテーマを背景に、子どもたちにITリテラシーの重要性を楽しいストーリーを通じて伝えます。前作同様、読者に明るく心温まる物語を届ける一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
「おしたら、おしまい」シリーズ第5弾である本作は、子どもたちにITリテラシーを楽しく学ばせる絶好の教材です。現代社会では、GIGAスクール構想やDX推進など、デジタル技術が急速に進展しており、子どもたちがその変化に適応するための教育がますます重要になっています。この絵本では、メタバースというテーマを通じて、デジタル技術の可能性や危険性、そしてそれらにどう向き合うべきかを学ぶきっかけを提供します。
例えば、物語に登場するバグ大王は、サイバー空間におけるトラブルや脅威の象徴として描かれており、その対処法を考えることで、問題解決能力やリスク管理の感覚を養うことができます。また、主人公コークが直面する困難や仲間との協力を通じて、デジタル世界だけでなく現実世界でも重要なコミュニケーション力や協調性について考えさせられます。
さらに、この絵本は保育園や小学校での読み聞かせや、家庭での親子の対話の材料としても最適です。読み終えた後に「メタバースって何?」「もし現実と違う世界があったら、どう使う?」など、子どもたちと一緒に考える時間を設けることで、ITリテラシーを自然に深めることができます。親や教師が一方的に教えるのではなく、物語を通じて共に学び、考える機会を提供する本作は、これからの時代に必要な学びを楽しく促進する一冊です。