
【絵本】えほん 東京
内容説明
絵本作家・小林豊が、自身のふるさと「東京」を独自の視点で描いた絵本です。東京は、現在の姿と昔の面影が重なりながら生き続ける不思議な都市です。舗装されたアスファルトやタイル張りの街並みも、足元に目を向ければ、かつての地形や人々の暮らしの痕跡を垣間見ることができます。
その積み重なった歴史や地層を感じることで、普段見慣れた風景に新たな表情が浮かび上がり、今自分がこの土地に立っていることを改めて意識させられます。そんな視点を教えてくれる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、東京という大都市の現在と過去が交錯する姿を描いており、子どもたちの観察力や歴史への興味を育む教材として最適です。普段見慣れた風景の中に隠れた歴史や地形の痕跡を見つけるという視点は、子どもたちに「気づく力」を養わせるきっかけを与えます。例えば、散歩や外遊びの際に、足元の道や建物に目を向けさせることで、普段何気なく通り過ぎていた場所への興味を引き出すことができるでしょう。
また、この絵本は「歴史は身近にある」ということを自然に教えてくれます。保育園や幼稚園では、東京以外の地域でも「昔はこの場所がどうだったのか」を想像する時間を作ることで、地域の歴史や自然環境についての理解を深める活動に活用できます。小学校では、社会科や総合学習の時間に取り入れることで、子どもたちが自分の住む場所への愛着や興味を持つきっかけになるでしょう。
さらに、親子で読む場合は、自分たちの暮らす場所について話し合う時間を設けるのもおすすめです。例えば、「ここにも昔、川が流れていたのかな?」「この道はどんな人たちが使っていたんだろう?」といった問いかけを通じて、親子で一緒に地域の歴史を楽しみながら学べます。この絵本は、ただ読むだけでなく、外の世界での体験に結びつけて活用することで、より深い学びへとつながる一冊です。