
【絵本】あっぱれ! どぐうちゃん
内容説明
おじいちゃんの畑では、雨が降り続いていて、ジャガイモが病気にならないか心配していたその時、不思議なものを見つけました。地面から、何やらとがったかけらが顔を出しているのです。それは一体何だろう……?
すると、かけらは「ドグドグ ドルルルン!」という音とともに土から飛び出し、なんと土の人形に変身しました! 大きな目にうねうね模様。その姿を見てぼくは思わず聞きました。「きみはだれ?」すると、その人形は「ド・グ……ドグウ」と返事をしました。「どぐうちゃん?」そう呼んでみると、どぐうちゃんはぼくを土の中の世界へと案内してくれたのです。
そこでぼくは、縄文時代の世界を体験することになります。一度見たら忘れられない、不思議で魅力的な土偶が登場する、楽しい物語です。土偶が主人公となる、はじめての絵本をどうぞお楽しみください。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、物語を通じて子どもたちに縄文時代の世界を楽しく紹介できる知育教材として活用できます。主人公の「どぐうちゃん」が土の中の世界へ案内するというユニークな設定は、子どもたちの好奇心を刺激し、歴史や文化への興味を自然に引き出してくれるでしょう。特に、土偶という実在の歴史的な存在をファンタジーの中で生き生きと描くことで、単なる知識の暗記ではなく、感覚的に歴史を学ぶきっかけを提供します。
活用する際は、物語に出てくる土偶の特徴や縄文時代の暮らしについて話し合う時間を設けると良いでしょう。また、実際に土や粘土を使った工作活動を取り入れることで、物語の内容をより深く体感できます。例えば、絵本を読んだ後に「どぐうちゃん」をイメージした土偶作りを行うことで、創造力や手先の器用さを育むことも可能です。
さらに、物語の中で使われている「ドグドグ ドルルルン」などの音の表現を読み聞かせに活用すれば、子どもたちが耳で楽しみながら物語の世界に引き込まれることでしょう。このように、本作は歴史教育だけでなく、感性や想像力を育てる多面的な教材として活用できる魅力的な絵本です。