
【絵本】水たまりの王子さま
内容説明
おれはスリ。ある日、路地裏でふと目にとまった窓辺に、ひとりの女の子が座っていた。その子は足が不自由らしく、外には出られない様子だった。
彼女はおれを見るなり、絵本の「しあわせの王子さま」に似ていると言った。どうしてそんなことを言うのか、その理由は……。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、主人公がひとりの女の子と出会い、心を通わせていく物語を通じて、思いやりや共感、他人を理解する大切さを教えてくれます。知育や教材として活用する際には、まず子どもたちに「主人公や女の子の気持ちを想像してみよう」と問いかけると良いでしょう。主人公の背景や彼の行動に隠された感情を考えることで、他者の立場に立つ力を育むことができます。
また、「しあわせの王子さま」に似ていると言われた理由を子どもたちと一緒に考え、主人公がどのような変化を遂げていくのかを話し合うのもおすすめです。この過程を通して、自己を振り返る力や物語を深く読み解く力を養えるでしょう。さらに、足が不自由な女の子の視点に目を向けることで、多様な人々と共に生きる社会のあり方について考えるきっかけにもなります。
この物語は、単なる読み聞かせにとどまらず、道徳的な価値観や人とのつながりを学ぶ教材としても活用できる内容です。読後には感想を自由に話す時間を設け、子どもたちが感じたことを共有し合うことで、さらに深い学びを促すことができるでしょう。