
【絵本】水おとこのいるところ
タイトル | 【絵本】水おとこのいるところ |
---|---|
著者 | イーヴォ・ロザーティ,ガブリエル・パチェコ,田中桂子 |
出版年月日 | 2009/09/15 |
判型 | B5変 |
ページ数 | 26ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 3、4才 |
ISBN | 9784265810536 |
内容説明
ある日、ぽたぽたと水が流れ続ける蛇口から、不思議な存在「水おとこ」が生まれました。最初はその姿に驚いた人々が、水おとこを捕まえようとしますが、やがて彼の特別な力に気づき始めます。
水おとこは、枯れかけた花に水を与えたり、乾いた喉を潤すおいしい水を人々に届けたりします。そのやさしさや役立つ存在に触れるうちに、人々は次第に彼に心を開き、受け入れていくのです。
水おとこと人々の交流を通じて描かれる、心温まる物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
絵本「水おとこ」の物語は、子どもたちに「他者を理解し、受け入れること」の大切さを教える絶好の教材です。最初はその存在が奇妙に思えた水おとこを人々が拒絶する場面は、子どもたちが他者を評価する際の偏見について考えるきっかけを与えます。一方で、彼の優しさや役立つ行動に触れるうちに変化していく人々の姿は、行動によって信頼や友情が築かれることを示しています。これを話し合うことで、子どもたちは友達や新しい環境に対する接し方を学ぶことができます。
また、水おとこが花や人々に水を与える行動は、自然や環境への意識を高めるきっかけともなります。この絵本を通じて、命の源である「水」の大切さについて話し合ったり、身の回りで水を無駄にしない工夫について考えたりすることができます。特に、保育園や小学校の環境教育の一環として活用するのに最適です。
さらに、絵本の心温まるストーリーは、読後に「もし水おとこが現れたら自分ならどうする?」といった問いかけをすることで、子どもたちの想像力を育むこともできます。親子や先生と子どもたちで感想を共有しながら、多様性や思いやりについて深く考えられる機会を提供してみてはいかがでしょうか。