
【絵本】象のわたる川
内容説明
ボルネオの熱帯雨林を悠々と流れる、キナバタンガン川。この川は、そこに暮らす人々の暮らしと深く結びついています。毎日、川とともにはじまり、川とともに営まれる生活。その様子が温かな視点で描かれています。
川はただの水の流れではなく、森の生きものたちや人々の命をつなぐ大切な存在です。そこに息づく自然の豊かさや、生命のつながりが写真を通じて鮮やかに伝わってきます。
この写真絵本は、キナバタンガン川が織りなす生命の物語を、静かで力強い視線で描き出しています。読む人に自然と人間の関わりを考えさせる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、自然環境や人々の生活がどのように密接に結びついているかを美しい写真とともに伝えています。子育て世代の親や教育現場で活用する際には、自然と人間の共生や環境保護の大切さを学ぶ教材として最適です。特に、キナバタンガン川を中心とした生活や自然の描写は、子どもたちに自然の重要性や地域ごとの暮らしの多様性を伝える良いきっかけとなります。
まず、絵本を通じて川の役割について話し合う時間を設けましょう。「川はただの水の流れではなく、命をつなぐ存在」というメッセージは、子どもたちにとって興味深いテーマです。川が動植物や人々の暮らしにどのような影響を与えているかを具体的に考え、川と生きものたちの関係を絵本の写真を見ながら話し合うことで、観察力や思考力を育てることができます。
また、この絵本は環境教育の導入としても活用できます。例えば、地球温暖化や森林破壊が川や生態系にどのような影響を与えるかを考えさせる時間を作ると、子どもたちは身近な環境問題への関心を深めるきっかけになります。さらに、地域ごとの自然や文化の違いを学ぶことで、異なる暮らしや価値観を尊重する姿勢も身につけられるでしょう。
最後に、この絵本を親子で楽しむことで、自然や環境についての対話が生まれます。家族で読み聞かせをしたり、感想を共有したりすることで、子どもたちの心に自然や生命のつながりを大切にする価値観を育むことができます。