
【絵本】火の鳥
内容説明
火の鳥が空を舞う年には、必ず大きな飢饉が訪れると言われていました。そんな中、十二歳の少女あさは、村を救うために立ち上がります。
彼女は亡き母の形見であるかんざしを手に、一人で山へ向かい、火の鳥を退治しようと決心します。小さな体に大きな使命を抱えたあさの冒険が、今、始まります。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに勇気や責任感、そしてコミュニティを守るために行動する大切さを教えてくれます。主人公のあさが、自分よりもはるかに大きな問題に立ち向かう姿は、子どもたちに「自分にもできることがある」という自信を与えるきっかけとなるでしょう。この物語を通じて、困難に直面した時にどう行動するか、周囲の人々とどのように協力するかを考える機会を提供できます。
また、火の鳥や自然の描写を通じて、自然の力やその中で生きる命の尊さを学ぶこともできます。保育園や幼稚園では、読み聞かせを通じて「山や自然の中で何が起きているのか」を子どもたちと話し合うと良いでしょう。小学生の場合は、物語の展開をもとに「自分ならどうするか」といったディスカッションを行うことで、論理的思考や自己表現力を育むことができます。
さらに、あさが母の形見を大切にする描写は、家族や伝統の価値を考える機会として活用できます。子どもたちにとって、自分の身近な人々や物への感謝の気持ちを育むきっかけになります。この絵本を読むことで、感受性や想像力を育てながら、道徳性や社会性を身につける支援ができるでしょう。