
【絵本】まっくらぼん
内容説明
海辺の町で停電が起きた夜、すみちゃんの前に不思議な子が現れました。
その子は「まっくらぼん」と名乗り、「ぼくと友だちになれば、暗闇なんて怖くないよ」と言います。
こうして二人だけの秘密の小さな冒険が始まります。暗闇の中で繰り広げられる、心温まるひとときが描かれています。
知育や教材で活用する際のポイント
絵本「まっくらぼん」は、暗闇への恐怖心を和らげ、子どもたちの感受性や想像力を育む教育的な要素が詰まった一冊です。停電という非日常の出来事をきっかけに、主人公すみちゃんが「まっくらぼん」と出会い、暗闇の中で冒険をする物語は、子どもたちが未知の状況に対して前向きに向き合う力を養うきっかけになります。
この絵本を活用する際には、読み聞かせの後に「暗闇ってどんな感じかな?」と問いかけることで、子どもたちの感じ方や意見を引き出す対話の時間を設けるのが効果的です。また、物語中の「まっくらぼん」との出会いを通じて、想像上の存在や未知のものに親しむ心を育むこともできます。たとえば、暗闇の中で何が見えるか、どんな音が聞こえるかを一緒に考えたり、暗闇を楽しむ遊びを取り入れたりすることで、子どもたちの感性を広げられるでしょう。
さらに、停電というテーマは、環境問題やエネルギーについて考えるきっかけにもなります。この絵本を通じて、普段の生活で当たり前に使っている電気への感謝や、電気がないときの工夫について話し合うのも良いでしょう。保護者や教育者として、子どもたちが物語の中から安心感や勇気を見つけられるよう、優しく寄り添いながら共有する時間を大切にしてください。