
【絵本】ふくはうちおにもうち
内容説明
節分の夜、一人でお酒を飲んでいた男のもとに、外から「さむいよー」という声が聞こえてきます。不思議に思って覗いてみると、そこにはなんと鬼たちの姿がありました。
男は「それなら中に入れ」と鬼たちを招き入れます。そして、やがて始まったのは賑やかな宴会。鬼たちと男が一緒になって楽しく過ごしていると、そこに何やら新たな出来事が起こります……。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、節分という日本の伝統行事を題材にしつつ、鬼という存在を通じて「恐れ」や「偏見」に対する視点の変化を描いています。子育てや教育の場で活用する際には、まず節分や鬼の文化的な背景を子どもたちと一緒に話し合うと良いでしょう。鬼は怖い存在として描かれることが多いですが、この物語では人間の優しさに触れた鬼たちの意外な一面が描かれています。これを通じて、相手を理解しようとする心の大切さを伝えられるでしょう。
また、物語の中で鬼たちと男が宴会を楽しむ場面は、子どもたちに「違う存在との交流」や「共に楽しむことの喜び」を教える良いきっかけになります。例えば、「もし鬼が家に来たらどうする?」「鬼と何をして遊びたい?」といった質問を投げかけて、子どもたちの想像力や表現力を引き出す活動に発展させることも可能です。
さらに、物語の後半で起こる出来事については、子どもたちと一緒に「予想してみる」時間を設けると、考える力を養うことができます。絵本を読み終えた後には、鬼の気持ちや男の行動について意見を交換し、思いやりや共感の心を育む時間を作るのも効果的です。この絵本は、楽しみながらコミュニケーションや道徳心を学べる素晴らしい教材となるでしょう。