
【絵本】はなちゃんの はやあるき はやあるき
内容説明
はなちゃんが通う保育園では、毎月一回避難訓練が行われています。けれども、はなちゃんはなぜかいつも訓練に遅れてしまいます。
この絵本は、2011年3月11日に起きた東日本大震災で、岩手県野田村の保育所が経験した「奇跡の脱出」をもとに描かれています。
物語を通じて、災害時の避難の大切さや、練習を重ねることの重要性が描かれています。はなちゃんの成長を見守りながら、いざという時に備えることの意味を考えさせられるお話です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、避難訓練の大切さや災害時の行動について子どもたちに自然と学ばせる優れた素材です。物語を通じて、「なぜ避難訓練をするのか」という疑問を子どもたち自身が考え、災害時に冷静に対処する力を養うきっかけとなります。特に、実際の出来事をもとに描かれているため、リアリティがあり、親や先生が子どもたちに避難の重要性を伝える際に説得力を持たせることができます。
また、絵本の主人公はなちゃんの成長過程を追いながら、子ども自身が共感し、自分事として捉えやすい内容です。繰り返し練習することの大切さや、いざという時に備える行動力を楽しく学べるため、家庭での読み聞かせや保育園・幼稚園、小学校での防災教育の導入にも適しています。読み聞かせの後には、「自分たちの避難訓練で気をつけたいこと」や「家で災害に備えてできること」について話し合う時間を設けることで、さらに理解を深めることができるでしょう。
子どもだけでなく、大人にとっても防災意識を見直す良い機会となるこの絵本。親子や先生と子どもたちが一緒に読んで、楽しみながら学べる防災教育の第一歩として活用してみてください。