
【絵本】はなさかじいさん
内容説明
おじいさんが飼っている犬が「ここを掘って」と言わんばかりに「ここほれワンワン」と鳴きました。おじいさんがその場所を掘ってみると、中からたくさんの小判が出てきます。
その話を聞いた隣の欲張りなおじいさんは、自分も宝を手に入れたいと思い、その犬を借りることにしました。しかし、思い通りにはいかず…。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、正直で善良な行いが報われる一方で、欲深さや不正がもたらす結果について教えてくれる物語です。子育てや教育の現場では、道徳的な価値観を育む教材として活用できます。物語を読み聞かせる際には、まず「おじいさんと犬の関係」について子どもたちと話し合い、信頼や優しさがどのように良い結果を生むのかを考えさせると良いでしょう。
次に、隣のおじいさんの行動に注目し、欲張りな態度がどんな結果を招いたのかを一緒に振り返ります。この際、ただしからないのではなく、「どうしたらもっと良い選択ができたか」を子どもたちに問いかけ、考える力を育む場にするのがポイントです。また、犬の行動や小判など物語の要素を使って、子どもの想像力を広げるための質問を投げかけるのも効果的です。
さらに、この物語は「他人のものを無理に手に入れようとすること」や「他人の成功を妬まないこと」の大切さについても伝えています。これらのテーマは、日常生活の中での人間関係やトラブルを考えるきっかけにもなります。絵本を読み終えた後に、子どもたち自身の経験や意見を共有する時間を設けると、さらに深い学びへとつながります。