
【絵本】にだんベッドだいすき!
内容説明
ケンとミナは、今日から新しいにだんベッドでねることになりました。どちらが上の段にねるかでジャンケンをしたところ、ケンは負けてしまい、くらい下の段にしぶしぶ入ります。ふてくされていたケンでしたが、あるとき、ふと思いつきます。
「下の段だって、きっと楽しい場所にできるはず!」そう考えたケンは、次々とおもしろいアイデアを思い浮かべます。にだんベッドが、ふたりにとってもっと特別な場所になっていくお話です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが日常の小さな困りごとや葛藤を、創造力や前向きな考え方で乗り越える姿を描いています。知育や教材として活用する際には、子どもが抱える「順番」や「役割」に対する不満や葛藤を話し合う良いきっかけになります。例えば、読み聞かせの後に「自分がケンだったらどうする?」と問いかけると、子どもたち自身の考えや感情を引き出すことができるでしょう。
また、ケンが「下の段を楽しい場所にする」という発想は、創造力や問題解決能力を育む題材としても優れています。子どもたちと一緒に、自分の部屋や身の回りの環境で「もっと楽しくできる工夫」を考えてみるアクティビティを行うと、実践的な学びにつながります。さらに、ジャンケンを通じた公平性や納得感について話すことで、コミュニケーションや協調性の大切さを伝えることも可能です。
保育園や幼稚園、小学校の先生方は、このお話を題材にした劇遊びを取り入れることで、子どもたちが役割を演じながら考えを深める体験を提供できます。家庭では、親子でケンとミナの気持ちを話し合い、兄弟姉妹間の関係性を見直す機会にするのもおすすめです。この絵本は、日常の小さな出来事を通じて、学びや成長の種を提供してくれる一冊です。