
【絵本】なみだあめ
内容説明
ともくんが泣いていると、どこからともなく小さなこびとたちが現れました。こびとたちは、ともくんの涙を集めて「なみだあめ」を作り始めます。
そのなみだあめを動物たちに渡すと、不思議なことに、みんな次々と泣き出してしまいます。でも、涙を流した後の動物たちは、なんだか気持ちが軽くなり、すっきりとした表情を見せます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「涙の意味」や「感情の解放」をやさしく伝える絶好の教材です。ともくんの涙をきっかけに物語が展開し、動物たちが涙を流して気持ちを軽くする描写は、感情がたまったときに泣くことの大切さを自然に学ばせてくれます。特に、小さな子どもたちは自分の感情を言葉で表現するのが難しいこともあります。この絵本は、そんな子どもたちに「泣くのは悪いことじゃないんだ」という安心感を与え、心を整える方法を教えるきっかけになります。
また、絵本の中で描かれる「なみだあめ」や動物たちの変化を通じ、感情には他者と共有できる力があることも感じ取れるでしょう。保育や授業では、この絵本を読んだ後に「最近どんなことで悲しかったかな?」や「泣いた後にどんな気持ちになった?」など、感情を振り返る時間を設けると、子どもたちの自己表現力を育むことができます。さらに、絵本内のこびとたちや動物たちの存在が物語を優しく彩っているため、感情教育だけでなく、想像力を膨らませる読み聞かせにも最適です。