
【絵本】なつだね
内容説明
かぜがさらさら吹いて、なんだか気持ちいい。この感じ、きっとそうだ。そうだ、始まったんだ!
日差しや風の音、漂うにおい、そして青く輝く海の色――五感で感じる初夏の1日が描かれます。
『ぼく』(作・谷川俊太郎)で印象的な絵を手がけた合田里美が、初めて創作絵本に挑戦した作品です。自然がもたらす心地よさと季節の訪れを、絵とともに楽しむ一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが五感を通じて自然や季節の変化を感じる力を育むのに最適な一冊です。物語を通して、風や日差し、音や匂いといった日常の中にある小さな変化を意識することができ、感受性を刺激します。特に、初夏という季節が持つ鮮やかな色彩や心地よさを、美しい絵とともに楽しむことができるため、自然の魅力を伝える入り口として活用できます。
また、感覚や感情を言葉にする練習としても活用できます。読んだ後に「どんな風が吹いていると思った?」「この絵を見てどんな匂いを感じた?」などと問いかけることで、子どもたちが自分の感じたことを表現する力を育てることができます。これは、自己表現力や想像力を伸ばすために非常に有効です。
さらに、自然に触れる時間を増やすきっかけにもなります。この絵本を読んだ後に実際に外へ出て、風や日差し、音や匂いを探してみることで、絵本の世界が現実とつながり、より深い学びを体験することができるでしょう。家庭でも保育の現場でも、季節や自然に親しむ機会を作るための教材として、ぜひ活用してみてください。