
【絵本】つりばしわたれ
内容説明
東京から山あいの村にやってきた女の子、トッコ。彼女は、村にあるつりばしを見ただけで足がすくんでしまい、どうしても渡ることができません。高くて揺れるつりばしが、とても怖いのです。
そんなある日、不思議なことが起こります。なんと、やまびこがカスリの着物をまとい、トッコの前に現れたのです。やまびことの出会いをきっかけに、トッコの気持ちに少しずつ変化が生まれていきます。
山の自然や不思議な存在との交流を通じて、トッコが勇気を見つけていく物語が描かれています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「恐怖心を乗り越える勇気」を教える教材として非常に適しています。主人公のトッコは、つりばしを渡ることへの恐怖を抱いており、それは子どもたちが日常で直面する「苦手なこと」や「怖いこと」に通じるテーマです。この物語を読み聞かせることで、子どもたちはトッコと自分を重ね合わせ、不安や恐怖にどう向き合うべきかを考えるきっかけを得られるでしょう。
また、やまびこなどの不思議な存在や山の自然が登場することで、物語が楽しい冒険のように感じられます。これにより、子どもたちは自然や伝説に対する興味を持つことができるため、環境教育や地域の文化を学ぶ導入としても活用可能です。さらに、トッコが少しずつ成長していく過程を丁寧に描いているため、「小さな一歩の大切さ」や「挑戦することの意義」を教える機会となります。
親御さんや先生方は、物語を読み終えた後に「トッコはどうして怖くなくなったのかな?」や「みんなも苦手なことがある?」といった問いかけをすることで、子どもたちが自分の経験を話しやすくなる時間を作れます。絵本を通じて心の成長を促す素晴らしいサポートツールとして、ぜひ活用してみてください。