
【絵本】ちいさなサンタ まちにいく
内容説明
サンタの国に住む小さなサンタクロースは、森に暮らす動物たちへクリスマスプレゼントを届ける役目を担っています。彼は毎年、森の仲間たちを喜ばせるために一生懸命働いていました。
ところがある日、町に住む動物たちから一通の手紙が届きます。その手紙には「どうして私たちにはプレゼントが届かないの?」という問いかけが書かれていました。町の動物たちの声を知った小さなサンタは心を動かされます。
しかし、サンタの国では「町に行くのは無理だ」と言われてきました。それでも小さなサンタは、町の動物たちにもクリスマスの喜びを届けたいと心に決め、大きな挑戦をすることにしたのです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、小さなサンタクロースが「全ての動物たちに喜びを届けたい」と願い、困難に立ち向かう姿を描いています。知育や教材として活用する際には、まず「思いやり」や「他者の気持ちを考えること」の大切さを学ぶ機会として活用できるでしょう。子どもたちにとって、サンタの行動を通じて「誰かを喜ばせるために自分ができることを考える」姿勢を自然に学ぶきっかけになります。
また、「挑戦する勇気」も重要なテーマです。サンタの国で「無理だ」と言われても諦めずに行動した小さなサンタの姿は、子どもたちに「困難に直面しても工夫をすれば道は開ける」という前向きなメッセージを伝えます。例えば、子どもたち自身が挑戦したいことや困難に感じていることを話し合い、サンタの姿と重ねて考える時間を作ると良いでしょう。
さらに、町と森という異なる環境の動物たちに共通の喜びを届けるという視点は、多様性や平等について考える導入としても活用できます。保育や授業では、絵本の物語をきっかけに、周囲の友だちや社会での「みんなが幸せになるためにはどうすればいいか」を話し合う活動を取り入れると、より深い学びに繋がります。