
【絵本】たんじょうび
タイトル | 【絵本】たんじょうび |
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著者 | ディック・ステンベリ,レイフ・クリスチャンソン,二文字 理明 |
出版年月日 | 1997/01/20 |
判型 | A5変 |
ページ数 | 24ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 一般,中学生,小学校中学年,小学校低学年,小学校高学年 |
ISBN | 9784265038671 |
内容説明
明日はぼくの誕生日。どんなプレゼントをもらえるのかな?カメラかな、それとも自転車かな?わくわくしながら想像が広がります。
でも、ふと思います。もしぼくが貧しい国に生まれていたらどうだろう?そんな子どもたちにとって、誕生日はどんな日なんだろう?当たり前だと思っていたことが、実はそうではないと気づかされる瞬間。
この絵本は、子どもたちの目線で「南北問題」と呼ばれる世界の不平等についてやさしく問いかける物語です。自分と違う環境で暮らす子どもたちのことを考えるきっかけを与えてくれます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、身近な「誕生日」というテーマを通じて、子どもたちに世界の不平等や多様性について考えさせる貴重な教材です。まず、子どもたち自身が「プレゼント」について想像をふくらませる場面は、日常の楽しみとして共感を呼びます。この共感が、後半で登場する「もし自分が別の環境で生まれていたら?」という問いかけにつながり、自然と他者の立場に思いをはせる土台を築きます。
保育園や幼稚園では、絵本を読んだ後に「みんながほしいプレゼントは何?」と質問し、子どもたちそれぞれの期待や喜びを共有する場を設けるとよいでしょう。その後、「もし違う場所で生まれていたらどんな誕生日になると思う?」と問いかけることで、子どもたちの想像力や思考を深めることができます。低学年の小学校では、絵本の内容をきっかけに、簡単な地図や写真を使って世界の違いを視覚的に説明し、興味を広げるのも効果的です。
また、親子で読む際には、絵本を通じて「当たり前」について話し合う時間を作るのがおすすめです。「どうして世界にはこんな違いがあるのかな?」という親の問いかけは、子どもに思いやりや問題意識を自然と育むきっかけになります。絵本が問いかけるテーマを無理に重く考えず、日常の中で少しずつ多様性や不平等について話す第一歩として活用できる一冊です。