
【絵本】それからのおにがしま
内容説明
鬼退治が終わった後の鬼ヶ島を舞台に、人間と鬼たちの新しい関係が描かれます。かつては敵対していた両者ですが、少しずつ交流が始まりました。
子どもたちは一緒に遊ぶようになり、島には橋が架けられて行き来が容易になります。そして、鬼の娘と人間の若者が結婚するという出来事も起こり、二つの世界の絆がさらに深まります。
この絵本は、鬼と人間が手を取り合い、平和に共存していく様子を温かく描いた物語です。異なる存在同士の交流が生み出す優しい未来を感じられる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、異なる存在同士が理解し合い共存する大切さを描いており、子どもたちに「多様性」や「共感」の価値を伝える絶好の教材です。物語の舞台設定やキャラクターの関係性を通じて、違いを受け入れることが新しい可能性や喜びを生むというメッセージが自然に伝わります。
保育や授業では、鬼と人間が交流を深める場面を取り上げ、子どもたちに「自分と違う人と仲良くするにはどうしたらいいか」を考えさせる活動が効果的です。また、鬼の娘と人間の若者の結婚というストーリーを題材に、友情や家族の形が多様であることを話し合うきっかけにもなります。
さらに、絵本に登場する「橋」は、異なる世界をつなぐ象徴的な存在です。この橋の役割をテーマに、子どもたちと一緒に「自分ならどんな橋を作りたいか」を描いたり工作したりする創作活動を取り入れれば、より深い学びが得られるでしょう。
この絵本はただ読むだけでなく、子どもたちと対話を深め、思考力や想像力を育むためのツールとして幅広く活用できます。親子の読み聞かせや授業のディスカッションを通じて、子どもたちの心に「共に生きる」ための種をまくきっかけを作りましょう。