
【絵本】じぶんの木
内容説明
わたるが一番信頼している友だちは、熊撃ちをしていた「伝じい」というおじいさん。彼は、誰もが自分だけの特別な木をどこかに持っているものだと話してくれました。
「じぶんの木」という言葉に込められた意味は何なのか。伝じいが大切にしていた木とは、どこにあるのでしょうか──。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「自分にとって大切なもの」や「心の拠り所」を見つける大切さを教えてくれる一冊です。「じぶんの木」という概念を通じて、子どもたちは自分だけの特別な存在や場所について考えるきっかけを得ることができます。このテーマは、自己肯定感を育むうえで非常に重要であり、特に成長過程にある幼児期から小学生にかけて活用できる教材としておすすめです。
まず、読み聞かせを通じて「じぶんの木」という言葉の意味を子どもたちと一緒に考える時間を設けましょう。それぞれが「自分にとっての木」を話し合うことで、自分の好きなことや安心できる場所、信頼できる人を見つめ直す機会になります。また、この絵本は自然や人とのつながりも描かれているので、自然環境の大切さや相手を思いやる気持ちについても話題を広げることが可能です。
さらに、アクティビティとして、子どもたちに「自分の木」を絵や工作で表現させるのもよいでしょう。これにより、物語の理解が深まるだけでなく、自分の考えを言葉や形にする力が育まれます。親や教師としては、子どもたちが描いた「自分の木」に込められた思いをしっかり受け止め、共感を示すことで、安心感や信頼関係を強めることができます。