
【絵本】したきりすずめ
内容説明
おじいさんが大切にしていた小さな雀を、おばあさんが怒りのあまり舌を切ってしまいました。それは、雀が嘘をついたとおばあさんが勘違いしたからでした。
舌を切られた雀は飛び去り、姿を消してしまいます。心を痛めたおじいさんは、行方を追い、雀の住む「すずめのお宿」を訪ねることにします。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、他者への思いやりや誤解から生じる問題について学ぶのに最適な教材です。まず、おばあさんが雀の行動を誤解し、怒りに任せて舌を切ってしまう場面では、感情に流されることの危険性や、冷静に話を聞く大切さを教えることができます。子どもたちには、「本当にその行動が悪いのか」「相手の立場や気持ちを考えること」を話し合う時間を設けるとよいでしょう。
また、雀が飛び去った後、おじいさんが心を痛め、雀の行方を追う姿は、失ったものへの後悔や償いの気持ちを表しています。この部分では、謝罪や和解の重要性について話し合う機会を作ることができます。「間違えたとき、どうすれば気持ちを伝えられるか」といった具体的な行動を子どもたちと考えると、日常生活に役立つ教訓となります。
さらに、「すずめのお宿」の場面では、他者を受け入れる優しさや、困ったときに助け合う心を学べます。この絵本を通じて、感情をコントロールする力や他者との関係を築くための大切な価値観を育むことができるでしょう。読み聞かせや劇遊びに取り入れることで、子どもたちの理解が深まる工夫もおすすめです。