
【絵本】さよならをいえるまで
タイトル | 【絵本】さよならをいえるまで |
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著者 | フレヤ・ブラックウッド,マーガレット・ワイルド,石崎 洋司 |
出版年月日 | 2010/06/30 |
判型 | |
ページ数 | 32ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 3、4才,小学校低学年 |
ISBN | 9784265068241 |
内容説明
ハリーは、最愛の友達である犬のジャンピーを突然失い、深い悲しみに暮れていました。ジャンピーがいなくなった現実をどうしても受け入れることができません。
そんなある夜、ハリーは窓の外にジャンピーの姿を見つけます。それからというもの、毎晩ジャンピーが現れ、ふたりは再び楽しい時間を過ごします。
しかし、何度も一緒に遊ぶうちに、ハリーは少しずつジャンピーとの別れが避けられないことに気づいていきます。そして、ついにその時が訪れるのです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちに「喪失」や「別れ」という人生の普遍的なテーマを優しく伝える絶好の教材です。最愛の存在を失うことで感じる悲しみや、その後どう向き合っていくかというプロセスが、ハリーの経験を通じて描かれています。子育てや教育の現場では、子どもたちが悲しい気持ちを持つことを自然なものとして受け入れ、感情を言葉で表現する練習に活用できます。
例えば、この物語を読み聞かせた後に「ハリーはどんな気持ちだったと思う?」と問いかけたり、子どもたち自身が悲しい経験を話せる場を作るのも良いでしょう。また、ジャンピーが再び現れる場面については、想像力を広げるチャンスです。「もし、大切な人やペットが夢に現れたら何を話したい?」といった問いは、子どもたちの心の中にある思いを引き出すきっかけになります。
さらに、別れの瞬間を描いた部分は、永遠ではないものの大切さや、前向きに生きる力を学ぶ場として効果的です。親や先生が「悲しい気持ちも時間とともに変わっていく」ということを優しく伝えることで、子どもたちが感情を整理する手助けができるはずです。この絵本は単なる物語を超え、子どもたちの心の成長を支える重要なツールとなるでしょう。