
【絵本】けもののにおいがしてきたぞ
内容説明
びるびるびるびる、むるむるむるむる。ここは「けものみち」。どんな生き物でも自由に通ることができる道です。
虫たちは地面を這い、鳥たちは空を舞い、獣たちは駆け抜け、そして岩さえも転がっていきます。生命の鼓動が響くこの場所では、自然の営みが躍動しています。
ミロコマチコの独特な世界観がぎゅっと詰まった一冊。見る人を引き込み、自然の力強さを感じさせる絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
絵本『けものみち』は、自然界の生き物たちが織りなすダイナミックな生命の営みを描いており、子どもたちに自然への好奇心を育む絶好の教材です。この絵本を知育に活用する際のポイントとして、まず「観察力」を養うことが挙げられます。虫や鳥、獣、さらには岩までが登場することで、多様な自然界の存在を感じ取ることができます。読み聞かせの際に「この生き物はどんな動きをしているのかな?」や「どうして岩も転がっているのだろう?」と問いかけることで、子どもたちが主体的に自然に目を向けるきっかけになります。
次に、ミロコマチコさんの独特で力強いイラストを通じて「想像力」を育むことができます。絵本の中には具体的な説明が少なく、絵そのものが語りかけてくるスタイルなので、子どもたち自身が物語を補完する力を自然と身につけます。「この絵の動きから何が起こっていると思う?」と話し合うことで、表現力や発想力を伸ばす場にもなります。
また、「生命のつながり」をテーマにした絵本として、環境教育の一環にも活かせます。自然の営みが繋がり合っていることを絵本を通じて伝えることで、子どもたちが生き物や自然を大切にする心を育むことができるでしょう。読み終えた後に実際の自然観察を行ったり、動物や虫について調べたりするアクティビティと組み合わせると、学びの幅がさらに広がります。