
【絵本】カピバラがやってきた
内容説明
その場所に元々住んでいたニワトリたちと、遠くから新しくやってきたカピバラ。種が違う動物たちは、一緒に生活することができるのでしょうか?
この絵本は、異なる背景を持つ者同士がどう共に暮らし、関わり合うのかを描いた物語です。他者との共生をテーマにしており、移民や受け入れる側の視点からも読み解くことができます。
ウルグアイの作家によるこの作品は、スペインの出版社から刊行され、これまでに14か国以上で翻訳されている国際的な絵本です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、多様性や共生をテーマにした物語であり、子どもたちに他者を受け入れる心や異文化理解を育む教材として非常に適しています。絵本の中で描かれるニワトリとカピバラの関係性は、異なる背景を持つ人々がどうやって共に生活し、絆を築いていくのかを子どもたちに自然に伝える力を持っています。特に、移民や異文化交流といった現代社会において重要なテーマが物語を通じてわかりやすく示されているため、子どもたちに「違うからこそ面白い」「違いを理解し合うことが大切」という視点を伝えられるでしょう。
保育園や幼稚園、小学校では、この絵本を読み聞かせるだけでなく、物語の内容に関連したアクティビティを取り入れるとさらに効果的です。たとえば、ニワトリとカピバラの立場に立って「もし自分が新しい環境に行ったらどう感じるか」「新しい友達を迎えるときに何ができるか」などを話し合うことで、子どもたちの共感力や想像力を育むことができます。また、国際的な背景を持つ絵本であることから、ウルグアイやスペインの文化について調べたり、実際にその国の音楽や食べ物を紹介するなど、異文化理解を深める活動もおすすめです。
さらに、この絵本は視覚的にも美しいイラストが特徴であるため、子どもたちに絵本の挿絵を観察しながら感想を共有させることで、感性を育むことも可能です。日常の中で「違いを尊重する」姿勢を養うための入り口として、この絵本を活用すると良いでしょう。