
【絵本】かえりみち とっとこ
内容説明
夕方になり、空が少しずつ暗くなっていく中、くまくんは遊び終わっておうちへ帰る道を歩いています。とっとこと足を運ぶその途中、さまざまな出会いが待っています。
まず姿を見せるのはコウモリ。次に、背後から近づいてくるのはオオカミ。そして、最後に現れるのは大きな影。一体それは誰なのでしょうか?
少しドキドキしながらも、一歩一歩進んでいくくまくんの帰り道の物語。暗くなる夕暮れの時間に、どんな出来事が待っているのか気になりますね。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、夕暮れ時のくまくんの帰り道を通じて、子どもたちに「少しの怖さ」や「安心して進むことの大切さ」を伝える絶好の教材です。まず、くまくんが出会うコウモリやオオカミ、大きな影といったシーンは、子どもたちが日常で感じる「未知のものへの不安」を象徴しています。これにより、怖いと感じる気持ちを共感しながら、その感情を受け止める力を育むことができます。
また、くまくんが一歩一歩進む姿勢は、困難や戸惑いに直面したとき、勇気を持って行動することの大切さを教えます。保護者や先生は、この物語を読み聞かせながら、「くまくんがどうして進めたのかな?」「もし君ならどうする?」など、子どもたちに考えさせる問いかけをすることで、自己解決力や想像力を引き出すことができます。
さらに、夕方から夜に変わる空の描写や物語の展開は、自然の変化や時間の流れについて学ぶきっかけにもなります。読み終えた後には、夕焼けや夜空を観察し、「どんな音が聞こえる?」「どんな生き物がいるかな?」など、実際の体験と結びつけることで知識を深めることができます。この絵本は、感情教育だけでなく、自然や時間の感覚を育む教材としても活用できる一冊です。