
【絵本】おんちゃんは車イス司書
内容説明
日本で初めての車イスの司書さんが、図書館にやってきました。その人は、お年寄りに本を届けたり、遠い外国の子どもたちに車イスを送ったりと、いつも一生懸命に活動しています。
そんな姿を見ているうちに、ぼくも何か始めてみたいという気持ちが湧いてきました。車イスの司書さんが教えてくれるのは、本だけでなく、誰かのために行動する素晴らしさです。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、車イスの司書さんの活動を通じて、他者を思いやる心や行動の大切さを学べる内容となっています。子育てや教育の現場で活用する際には、子どもたちに「誰かのために動くこと」の意義を自然と伝えられる点がポイントです。たとえば、絵本を読み聞かせた後に「自分ならどんな手助けができるかな?」と問いかけることで、子どもたちが自分の行動について考えるきっかけを作ることができます。
また、この絵本は「できないことがあっても、自分にできる形で社会に貢献できる」というメッセージも含まれています。保育園や学校のクラス活動で、司書さんのように「何かを届ける」活動を模擬的に体験する時間を設けるのも良いでしょう。たとえば、手作りのカードや絵を作って近隣の高齢者施設に送るなど、年齢に応じた取り組みを提案できます。
さらに、この絵本は多様性や共生社会について考える導入としても効果的です。車イスの司書さんの存在を通じて、障がいがあっても活躍できることを知り、偏見や先入観を持たずに人と接する姿勢を育む一助となるでしょう。大人が子どもたちの感想に耳を傾け、共感しながら話し合うことで、より深い学びを共有できます。