
【絵本】おろしてください
内容説明
裏山を探検していた「ぼく」は、いつの間にか道に迷ってしまった。迷いながら歩き続けているうちに、ふと小さな駅を見つける。
やがて、その駅に一台の列車がやってきた。「ぼく」は引き寄せられるようにその列車に乗り込む。しかし、乗った先で目にした光景は、想像を超えた奇妙なものだった……。
有栖川有栖と市川友章が描き出す、不気味で不思議な列車の物語がここから始まる。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちの想像力を豊かにし、不思議な物語の世界を楽しむことができる作品です。裏山で迷い込んだ主人公が列車に乗り、不思議な出来事に出会うストーリーは、子どもたちに「未知の世界への興味」と「冒険心」を育むきっかけとなるでしょう。
教材として活用するポイントの一つは、物語を通じて「迷子になったらどうするか」を話し合う機会を作ることです。物語の冒頭に登場する迷子のシーンは、実際の防災教育や安全教育にもつながり、子どもたちに身近なテーマとして扱いやすい内容です。
さらに、奇妙な列車の場面では、子どもたちに「もし自分がこの列車に乗ったらどうする?」という発想を問いかけることで、自由な発想で物語を膨らませる活動ができます。絵本のイラストを見ながら、感じたことや見つけたことを話し合うことで、観察力や表現力も鍛えられるでしょう。
また、不思議な世界観を通じて「怖いけれど面白い」「知らない場所に行くことのワクワク感」という感覚を共有し、子どもたちが新しいことに挑戦する心を養う良い機会にもなります。この絵本を読むことで得られる感情や考えは、子どもたちにとって貴重な経験となるでしょう。