
【絵本】おまえたち、くっちゃうぞ~!
内容説明
わにがめはカミツキガメの一種で、魚を捕まえるのがとても得意です。川底で良い場所を見つけると、じっと動かず待ち続けます。そして、大きく開けた口の中でピンク色のミミズのような舌を揺らして、魚を引き寄せるのです。魚が近づいた瞬間、口をパクっと閉じて捕獲します。
そんなわにがめのアルが、ある朝のこと、朝ごはんを探しに川の底へ潜りました。いつものようにじっと待っていると、小さな魚たちが集まってきました。それだけでなく、彼らは友だちやおばあちゃんたちまで呼んできて、アルの口の中はたくさんの魚でいっぱいに!
アルは「これは大ごちそうだ!」と大喜びしますが……。さて、このあとアルと魚たちの間にどんな出来事が待っているのでしょう?
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、わにがめのアルを通じて、自然界の生態や動物の行動を楽しく学べる教材として活用できます。まず、アルが魚を捕まえる方法は、カミツキガメの独特な狩りの仕方を描いており、子どもたちに動物の生態や自然界の知恵を興味深く伝えるきっかけになります。読み聞かせの際には、アルの動きや魚たちの反応を一緒に想像しながら話を進めると、子どもたちの想像力や観察力を引き出すことができます。
また、アルと魚たちの間に起こる出来事は、ただの捕食の物語ではなく、友情や思いやりといったテーマを含んでいる可能性があります。絵本の最後まで読むことで、互いに異なる立場の生き物がどのように関わり合うのかを考える良い機会になるでしょう。読み終えた後に「アルは魚たちにどうして優しくしたのかな?」「もしアルだったらどうする?」など、子どもたちと一緒に問いかけを共有すれば、感受性や倫理観を育むことができます。
さらに、この絵本ではユーモラスな表現やどきどきする展開もあるため、楽しく学びながら集中力を高めることが期待できます。読み聞かせだけでなく、関連する生き物の写真や動画を見せたり、アルのような動物がどこに住んでいるのかを調べたりする活動を加えることで、子どもたちの興味をさらに広げることができるでしょう。