
【絵本】おばけになりたい なす
内容説明
なすが苦手なゆいちゃんから、「むらさきおばけなんて食べない!」と言われてしまったなす。ショックを受けたなすは、本物のおばけになろうと決意します。けれども、なかなかうまくいきません。
遊園地のおばけ屋敷や吸血鬼の館、ガイコツたちのお祭りやハロウィンのパレードなど、いろいろな場所で本物のおばけやモンスターたちに混ざろうとしますが、いつも正体がバレてしまいます。
なすは果たしておばけになれるのでしょうか? ゆいちゃんにどう思ってもらえるのかも気になるところ。人気シリーズの第3弾、ユーモアたっぷりの物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが「苦手なもの」や「挫折」と向き合う大切さを学ぶきっかけを与える内容です。まず、主人公のなすが「むらさきおばけなんて食べない!」という言葉にショックを受ける場面は、子ども自身が他者の意見や評価に傷つく経験と重ね合わせることができます。これを通して、感情の整理や自己肯定感について話し合う良い機会となるでしょう。
また、なすが「本物のおばけになろう」と奮闘する姿は、努力や挑戦の大切さを伝えます。遊園地やハロウィンパレードなどに挑む場面では、失敗しても諦めずに工夫を続ける様子が描かれており、子どもたちに挑戦する勇気や問題解決の視点を教えることができます。ここで、子どもたち自身の挑戦や成功体験を思い出させ、共有する活動を取り入れると、さらに学びが深まります。
さらに、なすとゆいちゃんの関係を通して、食べ物の好き嫌いについてアプローチすることも可能です。「なぜゆいちゃんはなすが苦手なのか」「なすはどんな気持ちだったか」といった質問を投げかけ、子どもたちと共に考えることで、食育にも繋がります。ユーモアに富んだストーリーなので、楽しく学びながらコミュニケーションを深めることができるでしょう。