
【絵本】おばあちゃんと ことりと
タイトル | 【絵本】おばあちゃんと ことりと |
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著者 | いわじょう よしひと,ベンジー・デイヴィス |
出版年月日 | 2020/06/30 |
判型 | その他・規格外 |
ページ数 | 32ページ |
出版社 | 岩崎書店 |
対象年齢 | 3歳,4歳,小1,小2,小3,小4 |
ISBN | 9784265851706 |
内容説明
この夏、ノイは初めてひとりでおばあちゃんの家に泊まることになりました。少し風変わりなところのあるおばあちゃんとノイの間には、最初はどこかぎこちなさがありました。
そんなある日、ノイがひとりで散歩をしていると、突然嵐がやってきます。雨風が強まる中、ノイは洞窟で小鳥を見つけ、その小鳥を守ろうとします。しかし外の嵐はますます激しくなるばかり。そのとき、遠くから一艘のボートが波を切って近づいてくるのが見えます。
おばあちゃんと過ごしたひと夏の体験を通して、ひとりの少年が少しずつ成長していく姿を描いた物語。イギリスの人気絵本作家、ベンジー・デイヴィスが手がけた心温まる一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもが新しい環境や人間関係に向き合い、成長していく過程を温かく描いた作品であり、知育や教材として非常に適しています。子育て世代や教育現場で活用する際には、まず「初めての経験」に対する子どもの心情に寄り添うきっかけを作ることがポイントです。主人公のノイがひとりでおばあちゃんの家に泊まるという状況は、多くの子どもが経験する「初めて親から離れる体験」と重なります。本を読み聞かせた後、子どもたち自身の「初めての挑戦」を振り返り、どんな気持ちだったかを話し合う時間を設けると良いでしょう。
また、嵐の中で小鳥を守るノイの姿は、他者を思いやる心や責任感を育む教材としても活用できます。このシーンでは、自然の厳しさや命の大切さについて話し合うことで、子どもたちの共感力を深めることが期待できます。例えば「もし自分だったらどうする?」「ノイの気持ちはどんなだったと思う?」といった問いかけを通じて、子どもたちが物語を自分事として捉えるよう促しましょう。
さらに、この絵本は子どもと高齢者の交流を描いている点でも重要です。おばあちゃんとの関係が初めはぎこちなくても、少しずつ絆を深めていく様子を通じて、世代を超えたつながりの豊かさを伝えることができます。保育園や学校では、祖父母との交流イベントなどと関連付けて活用するのもおすすめです。