
【絵本】いのちは見えるよ
内容説明
ルミさんは目が見えない全盲の女性で、盲学校の教師をしています。隣に住むエリちゃんは、そんなルミさんと親しくしている女の子。ある日、エリちゃんはルミさんが赤ちゃんを産む場面に立ち会うことになります。
この絵本は、視覚障がいを持つお母さんが出産し、子育てをしていく姿を通じて「いのち」の意味を考えさせてくれる物語です。ルミさんとエリちゃんの交流を通じて、命の尊さや人と人とのつながりについて深く話し合うきっかけを与えてくれます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、視覚障がいを持つお母さんであるルミさんと、隣に住むエリちゃんの交流を通じて「いのち」や「つながり」の大切さを考えるきっかけを与えてくれる作品です。子育て世代の親や保育園・幼稚園、小学生の先生方が教材や知育に活用する際には、いくつかのポイントがあります。
まず、人と違う特性を持つ人への理解を深めるための導入として活用できます。ルミさんが視覚障がいを持ちながらも日常生活を営み、さらに赤ちゃんを出産し育てていく姿は、子どもたちに「多様な生き方」や「困難を乗り越える力」について学ぶ機会を提供します。また、エリちゃんの視点を通じて、互いに助け合いながら生きる人間関係の温かさを感じることで、共感力を養うことも期待できます。
さらに、この作品は「いのちの誕生」というテーマも含まれており、命の大切さを子どもたちと話し合う場づくりにも適しています。特に、家族の役割や新しい命を迎える喜びについて、子どもたちが自分なりの考えを持つきっかけになるでしょう。読後は「もし自分がエリちゃんだったらどう感じるか」「ルミさんにどんなことをしてあげたいと思うか」など、具体的な問いを投げかけるとより深い学びにつながります。