
【絵本】いっすんぼうし
内容説明
小さな男の子「いっすんぼうし」は、おじいさんとおばあさんの願いが叶って生まれました。体はとても小さいけれど、心は大きないっすんぼうし。針を刀に見立て、お椀の船に箸を櫂として旅に出ます。
彼が目指したのは都。そこで殿様に仕え、家来として働くことになります。しかし、ある日、おひめさまが恐ろしい鬼に襲われてしまいます。いっすんぼうしは勇気を振り絞り、鬼に立ち向かうことに…!
知育や教材で活用する際のポイント
絵本「いっすんぼうし」は、子どもたちに勇気や挑戦する心の大切さを伝える教材として非常に有用です。小さな体でも諦めず、知恵と工夫で目標を達成していくいっすんぼうしの姿は、子どもたちに「自分にもできる」という自己肯定感を育むきっかけになります。特に、針を刀に、お椀を船に見立てる場面は、創意工夫の大切さを学ぶ良い題材です。
また、いっすんぼうしが鬼に立ち向かうシーンは、困難に直面したときにどう向き合うべきかを考えさせる絶好の機会です。保護者や先生は「どんな気持ちで挑んだと思う?」「自分ならどうする?」と問いかけることで、子どもたちが物語を自分ごととして捉えられるよう促しましょう。さらに、読み聞かせ後に物語を振り返りながら、感想を共有する時間を作ると、子どもたちの想像力や表現力を引き出すことができます。
この絵本は、日本の昔話としての文化的価値もあります。旅や都、殿様や姫という昔ながらのテーマを通じて、日本の歴史や伝統への関心を育むことも可能です。読み聞かせの後に、お椀や箸を使ったごっこ遊びを取り入れると、物語の世界観をより深く体験でき、楽しい学びの時間となるでしょう。