
【絵本】いっしょにかえろう
内容説明
弟とふたりきりで過ごす放課後、心細さを感じた女の子は、あるお願いをします。それは、ライオンと一緒に帰ることでした。
この物語は、貧しさの中でも懸命に生きる子どもたちの姿を繊細に描き出した感動的な絵本です。
世界でも高く評価され、IBBY米国支部の「おすすめ海外の本」にも選ばれた一冊です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが困難な状況に直面しながらも強く生きる姿を描いており、「心の成長」や「想像力の大切さ」をテーマにしています。子育てや教育の現場では、子どもたちが物語を通じて感情を共有し、自分の気持ちや状況を考えるきっかけとして活用できます。特に、主人公が感じる心細さや強さは、子ども自身が日常の中で抱く不安や勇気と結びつきやすく、共感を育む教材として最適です。
家庭で読む際には、物語の中で描かれる姉弟の関係性やライオンという象徴的な存在について親子で話し合うことで、子どもの想像力を広げることができます。また、「もし自分が主人公ならどうする?」という問いかけを通じて、子どもの自己表現力や問題解決能力を引き出すことも可能です。
保育園や学校での活用では、物語の背景となる貧しさや家族のつながりについて話し合い、世界にはさまざまな状況で生活している子どもたちがいることを伝える契機にすることができます。さらに、主人公がライオンを通じて感じた心の支えについて議論することで、クラス全体で「心の強さ」や「助け合い」の大切さを考える時間を作ることができるでしょう。