
【絵本】あたし いいこなの
内容説明
あたし、いいこなんだよ。だって、ようちえんに行くときは、だいじなぺんちゃんをおうちにちゃんとおいていくんだもん。
それに、あさねぼうしないで、自分で目をさましておきられるし、きちんとおかたづけだってできるんだから。
でもね、ほんとうのところは…。さて、あたしの「ほんとはね」の気持ち、きみにはわかるかな?
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもが「いいこ」として振る舞う一方で、本当の気持ちを隠している様子を描いた作品です。知育や教材として活用する際のポイントは、子どもの心の内に寄り添い、感情を言葉にする力を育むことにあります。親や先生がこの絵本を一緒に読むことで、子どもが「本当の気持ちを話しても大丈夫」という安心感を得られる時間を提供できます。
まず、読み聞かせの際に、主人公がどんな気持ちで「いいこ」を演じているのかを問いかけてみましょう。「どうしてぺんちゃんをおいていったのかな?」など、具体的なシーンに基づいて話し合うと、子ども自身の気持ちを重ねやすくなります。また、「ほんとうのところは…」という部分では、子どもたちに「君だったらどう思う?」と問いかけることで、感情表現や自己理解を促すきっかけを作れます。
さらに、この絵本を通じて、「いい子でいること」と「自己表現」のバランスについて話題にするのも効果的です。子どもたちが「いい子でいなきゃ」と無理をしすぎないよう、努力を認めつつ、気持ちを自由に表現する大切さを伝えましょう。また、日常生活の中で「本当の気持ちはどう?」と優しく尋ねる習慣を作ると、子どもが安心して自己開示できる環境作りにつながります。