
【絵本】あずきとぎ
内容説明
しょきしょきしょきしょき――。なんだろう、この不思議な音は? 「ああ、それは“あずきとぎ”だよ。おばけなんだって」 そんな声が聞こえてきそうな、どこか不気味でぞっとする物語。
京極夏彦と町田尚子が贈るこの絵本は、読み手を恐怖の世界へと誘います。独特な雰囲気と緊張感で満ちたストーリーが、ページをめくるたびに胸を高鳴らせることでしょう。
果たして、“あずきとぎ”とは何者なのか? この絵本史上最高の恐怖体験が、あなたを待っています――。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、子どもたちが「怖さ」という感情を安全に体験できる貴重な教材として活用できます。不気味でぞっとするストーリーや音の表現は、子どもの想像力を刺激し、物語の世界に引き込む力があります。「しょきしょき」という音の響きや“あずきとぎ”という謎の存在について考えることで、子どもたちは恐怖を感じながらも、その背後にある謎を解き明かそうとする興味を持つでしょう。
読み聞かせの際は、声のトーンや間の取り方を工夫して、物語の緊張感を引き立てると効果的です。また、物語を読み終えた後には、「怖いと思ったけれどどう感じた?」や「あずきとぎはどんな存在だと思う?」といった問いかけを通じて、子どもたちと感情や想像を共有する時間を設けるのもおすすめです。これにより、子どもたちは自分の気持ちを表現する力や、他者と意見を交換する力を養うことができます。
さらに、物語の中で描かれる独特の世界観や絵の表現は、アートや文化的背景について学ぶきっかけにもなります。日本の民話や妖怪文化に触れる導入として、この絵本を活用するのも良いでしょう。恐怖を感じながらも楽しめる体験を通して、感性や想像力を育む素晴らしい一冊です。