
【絵本】6この点 点字を発明したルイ・ブライユのおはなし
内容説明
フランスで生まれたルイ・ブライユは、5歳のときに事故で視力を失いました。しかし、持ち前の聡明さと努力で、目が見える人と同じように暮らすことを目指します。中でも、彼が一番望んでいたのは「本を読むこと」でした。
当時、目の見えない人のための盲学校でさえ、ルイが読める本はほとんど存在しませんでした。それでも諦めなかったルイは、15歳のときに独自の方法を考え出します。指先で触れて読む、6つの点を使った全く新しい文字、それが「点字」の誕生でした。
ルイ・ブライユの発明によって、世界中の視覚障害者が本を読めるようになり、彼の功績は今もなお多くの人々の生活を支えています。この絵本では、彼の生涯とその偉大な発明を感動的に描いています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、ルイ・ブライユの生涯を通して、逆境に立ち向かう勇気や努力の大切さを学べる貴重な教材です。子どもたちに「困難に直面してもあきらめず、工夫することで新しい道を切り開ける」ことを伝える良いきっかけとなるでしょう。また、視覚障害者の生活や点字の仕組みについて知ることで、多様な人々への理解や思いやりを育むことができます。
保育園や幼稚園では、絵本の鮮やかなイラストと物語を通して、子どもたちが自然に共感や連帯感を持てるように読み聞かせるのがおすすめです。小学生に対しては、ルイの発明がどのように世界を変えたのかを話し合う時間を設けると、より深い学びにつながります。点字の実物や触れる教材を一緒に使うことで、より具体的な理解を促せるでしょう。
また、この絵本は親子の読書にも最適です。一緒に読みながら「もし自分がルイだったらどうする?」などと問いかけることで、子ども自身の考える力を育てることができます。このように、この絵本は感動的な物語としてだけでなく、子どもたちの思考や感性を広げる優れた教育ツールとして活用できます。