
【絵本】がろあむし
内容説明
闇に包まれた地下の世界で、ひとつの小さな命が始まり、終わりを迎える。その舞台の外では、人間たちの町もまた変わり続けていた。
川と町の間に広がる森。その崖の奥深く、黒い卵から「がろあむし」の赤ちゃんが誕生する。暗闇の中を駆け回り、小さな生き物を捕らえて成長していくが、時に敵に襲われて傷つきながらも、ひたむきに生き続ける。成虫になったがろあむしはオスと出会い、次の命をつなぐ卵を産む。そして、燃えるような赤い体とともにその生涯を終える。誰にも知られることのない地下の暗黒世界で繰り広げられる虫の壮大なドラマと、それを包み込む人間社会の変化を描いた一冊。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、生き物の命の循環や自然界の神秘を描いており、子どもたちに命の大切さを伝える教材として最適です。
「がろあむし」の一生を通じて、成長や困難を乗り越える姿を知ることで、子どもたちは生きる力や挑戦することの意義を学べます。
また、人間社会の変化との対比から、自然と人間とのつながりを考えるきっかけにもなり、環境教育にも役立ちます。