
【絵本】猫の事務所
内容説明
かまどの中で暮らす猫が見つめるのは、やさしさとは程遠い世界。そこには人間社会を映すような冷たい現実がありました。
ススに汚れた見た目から「かま猫」と呼ばれる猫は、同じ事務所で働く仲間たちから理不尽な差別を受けます。その厳しい日々の中で、猫たちの心の奥に潜む偏見や排斥の感情が浮き彫りになっていきます。繊細で緊張感のある絵とともに、人間社会を鋭く映し出す寓話が描かれています。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、偏見や差別といった社会問題を動物たちの物語を通じて考えるきっかけを与えてくれます。
子どもたちと一緒に読む際には、「なぜかま猫が差別を受けたのか」「自分たちならどう接するか」などを問いかけ、思いやりや公平さについて話し合う時間を設けると良いでしょう。
また、絵を観察しながら感情表現を読み取ることで、相手の気持ちを想像する力を育むことができます。