
【絵本】こかげにごろり
内容説明
木洩れ日の下で繰り広げられる、ちょっとした知恵比べ。さて、勝負の行方はどうなるでしょう。
とても欲深い地主が、百姓たちが木の下で休むことさえ許さず、「木も影も自分のものだ」と言い張ります。やむなく木蔭の使用料を払う百姓たちでしたが、秋になり影が長く伸びると、木蔭は地主の敷地内にまで広がっていきます。すると、百姓たちはその影を利用して堂々と屋敷の中で寝転ぶように。地主の無茶な主張を逆手に取った百姓たちの賢さが光る、痛快な物語です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、ルールや主張が一方的では問題が起こること、そして知恵を活かして状況を乗り越える力を教えてくれます。
親や先生は、物語を通して「公平とは何か」「お互いの立場を考える大切さ」を子どもたちと話し合うきっかけにできます。
また、百姓たちの創意工夫を考える場面では、子ども自身が解決策を想像するよう促し、思考力を育む教材として活用できます。