
【絵本】とうだい
内容説明
灯台は動けない。でも、その場所から見える世界はどこまでも広がっている。
岬に建てられたばかりの灯台は、船や魚、クジラたちが行き交う様子を静かに眺めていました。ある日、渡り鳥がやってきて、遠い国々の話を語り始めます。その話を聞くうちに、自分は動けず、どこにも行けない現実を感じる灯台。しかし、冬の嵐が訪れたとき、彼は離れたくても離れられない場所で果たすべき役割を見つけます。灯台が嵐の中で示した光は、どんな意味を持つのでしょうか。静かで力強い物語が心に響きます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、動けない灯台が自分の役割を見つける姿を通じて、自己肯定感や存在意義について考えさせてくれます。
子どもたちには「自分にしかできない役割がある」ことを伝え、自己価値を感じるきっかけになります。嵐のシーンでは、困難に立ち向かう勇気や責任感について話し合うのも良いでしょう。
また、渡り鳥の話を聞く灯台を通じて、想像力や他者の経験を学ぶ大切さにも触れられます。親子やクラスでの対話を深める教材として活用できます。