
【絵本】三方一両損
内容説明
年末の江戸の町で巻き起こる、意地と知恵がぶつかり合う不思議な出来事。大岡裁きが光る一冊です。
金太郎は、三両入りの財布を拾い、持ち主の吉五郎を探し出します。しかし、吉五郎は一度手放したお金を受け取るのは筋が通らないと頑なに拒否。二人の意見は平行線をたどり、大喧嘩に発展して奉行所まで持ち込まれる事態に。そこで名奉行・大岡越前が、江戸っ子たちの意地を尊重しつつも誰も損をしない見事な解決策を打ち出します。人情と知恵が交錯する、心温まるお話です。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、意地や人情、知恵の大切さを学べる内容です。子どもたちに、他人を思いやる心や公平な判断の重要性を伝える教材として最適です。
読後に「金太郎や吉五郎の立場だったらどうする?」と問いかけると、考える力や意見を伝える力が育ちます。また、大岡裁きの場面で創造力を刺激し、「自分ならどんな解決策を考える?」と話し合うのもおすすめです。
江戸の文化や価値観に触れることで、時代背景を学ぶきっかけにもなり、歴史や人間関係への興味を広げる助けとなるでしょう。