
【絵本】くわずにょうぼう
内容説明
働き者で美しい女性が現れ、幸せな日々が始まるはずが、男は予想外の恐ろしい真実と向き合うことになります。
欲深な男のもとに、食事を全く取らずに家事をこなす美しい女性が嫁ぎます。最初は理想の女房と喜んでいた男ですが、ある日、蔵の米が減っていることに気づきました。不審に思い隠れて様子をうかがうと、女房が頭のてっぺんにある大きな口で握り飯を飲み込む姿を目撃します。彼女の正体は鬼婆だったのです。驚いた男が逃げようとするも、鬼婆に捕らえられてしまい……。赤羽末吉の迫力ある絵が、緊張感あふれる昔話の世界を生き生きと描きます。
知育や教材で活用する際のポイント
この絵本は、物語を通じて「欲深さ」や「表面的な魅力に惑わされないこと」といった教訓を学べる内容です。子どもたちに対して、物事の本質を見る目を養うきっかけになります。
また、赤羽末吉さんの迫力ある絵は、子どもたちの想像力を刺激し、話に引き込む力を持っています。読み聞かせでは、絵の細部にも注目しながら物語を一緒に楽しむと良いでしょう。
さらに、鬼婆の正体が明らかになる場面では、驚きや緊張感を共有することで、感情表現の大切さや物語の流れを理解する力を育むことができます。